現場だより
天敵
工事部のOです。
最近、徐々に寒くなってきましたが、皆さん体調はいかがでしょうか。
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、例年以上に体調管理の大切さを感じています。
また、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が心配されていましたが、今のところ同時流行の気配は無い様です。
話は変わりますが、世の中には、天敵といわれる関係があります。
虫であれば、鳥。
ネズミであれば、猫。
バイキンマンであれば、アンパンマン。
怪獣であれば、ウルトラマン。
建築現場にも天敵がいます。
・・・・・・雨です。
とにかく現場監督は天気を気にかけます。
雨が降ると影響を受ける工事の種類が多いのです。
各種溶接工事、塗装工事、防水工事などなどです。
また、鉄骨工事や外部足場組などの高所作業では雨が降ると足元が滑りやすく危険度が高まる為、作業を中止したりもします。
地中工事中であれば、水溜まりが出来て排水が終わるまでは作業が出来ないという事もあります。
工事への影響が大きい為、毎日毎日天気予報を気にかけます。
雨予報が出たり、雨が降ったりすると現場監督は変更工程を検討し、協力業者さんへ工程変更の依頼をかけ、職方の変更手配をしてもらいます。
ただし、急な雨で工程変更を依頼しても協力業者さんも別の予定などが決まっており、なかなか上手くいかない場合もあります。
最近はスマートフォンの普及で雨雲レーダーなども活用されており、「1時間雨が降ったら、晴れるから現場で待機しとくわ!」と、職方に言っていただける事も多くなりました。
15年ほど前は、「雨で仕事出来ひんから、もう帰るわ!」と、職方が帰った途端に天気が回復することもしばしばありました。
以前の現場でコンクリート打設予定日とその翌日に大雨予報が出ていた為、私はコンクリート打設を2日延期する事を決めたのですが、その予定日は雨が一切降りませんでした。
早朝に確認した天気予報では、雨予報となっていたのですが、現場へ出勤した時にはすでに太陽が出ていました。
そればかりか、午後からは雲一つない快晴になりました。
せっかくの晴れた日に現場内の職方は0人です。
このときばかりは、天気に左右されるお仕事は、なかなか自分の思う様には進まないものだなぁと感じた事を覚えています。
それから、台風には特に敏感に反応してしまいます。
特に外部足場やタワークレーンが設置されている時期に台風が襲来すると工事現場は大きく影響を受けます。
台風の影響が出る前日からは、強風の影響で物が工事現場の敷地外へ飛散しない様に、また外部足場や仮囲いなどが倒壊しない様に、いつも以上に入念な点検を行い台風襲来に備えます。
工事は、着工する前からお引渡しの日が決まっています。
ですから現場監督は、工事全体の工程を考える時に雨の日を数日見込みます。
それでも、実際に工事が始まると雨の影響で予想以上に工事が上手く進まない事もあり、ヤキモキする事もあります。
雨で困ったときは、てるてる坊主に晴れる様にお願いしたいと思います。