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読書のすゝめ
こんにちは。
みなさんは本を読まれる時、どんな読み方をされるでしょうか。
ベストセラーにはとりあえず目を通される方、好きな作家の本はとにかく読まれる方、一冊の本を繰り返しじっくりと読まれる方、色んな読み方があると思います。
私は飽き性ですので、とにかく色んな本を読みたい!というタイプです。
ただし、興味の赴くまま読んでいると、どうしてもジャンルが偏ってしまいます。
そこで4つのテーマを設けて、そのテーマをローテーションして、読む本を選ぶようにしています。
私が設けているテーマは、①仕事に関すること、②社会情勢や思想に関すること、③歴史に関すること、④SFです。
まあ所詮はマイルールですのでそんなに厳密なものではありません。
④のSF以外はジャンルを横断している本もよくありますし、同じテーマを続けて読んでしまうこともあります。
ただこのような読み方をしていると、自分の中の思考が偏らず、ものの見方が他面的にできるようになった気がします。
さて前置きが長くなりましたが、今回は2021年度に私が読んだ本の中で、先ほど上げた4つのテーマにおけるベストを紹介したいと思います。
予め断っておきますが、私の趣味が多分に入ったものですから、皆さんの参考には全くならないかもしれません。
①ダイアローグ・マネジメント ケネス・J・ガーゲン
昨今、「心理的安全性」というものに注目が集まっているように思います。
こうした心理的に安全を感じる環境において行われているのは、意見の優劣を決める「議論」ではなく、お互いの意見を認め合う「対話」です。
この本ではチームで仕事をする上で、どのように「対話」を用いるのか、そしてそれがどのように機能していくのか、重要な示唆が得られます。
②働くことの人類学 松村圭一郎
私たちはともすれば、人類は同じ常識や価値観、道徳を持って生きているように思いがちです。
しかし、所変われば品変わるという諺があるように、海外では日本に生きる私たちにとっては、全く合理的でないように感じられる考えに従って生きる人たちもいます。
これからの時代は、そうした常識を異にする人たちともいかに共存できるかを考えていく必要があります。
そこで重要な役割を果たすのが、①で紹介した「対話」のプロセスなのだと思います。
③室町は今日もハードボイルド 清水克行
②の本で得られたのは、同時代における価値観の違いですが、この本では同じ国であっても時代によって価値観は全く違ったのだということが学べます。
大河ドラマなどを見ていると、どうしても現代の価値観で過去の人物の行動の善悪を捉えがちですが、時代によってその基準が全く違うのだそうです。
同じ日本ではなく、まるで別世界のような気持ちになります。
④プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下) アンディ・ウィアー
私は小説はほとんど読みません。
読むとしても推理小説や歴史小説、そしてSFぐらいです。
フィクションを読んでわざわざ悲しい気持ちになったり、頭を悩ませたくないのです。
どうせならワクワク・ドキドキしたい、ということで紹介するのがこの本です。
著者は1作目がマット・デイモンが主演する「オデッセイ」という映画(原題は「火星の人」)になりました。
ネタバレになるので内容は詳述しませんが、一見「火星の人」と同じように物語が始まるのですが、その後思いもかけない展開を見せます。
上下巻構成ですが、面白くて2日で読み切ってしまいました。
久しぶりにSFを読む醍醐味を味合わせてくれました。
そして、この作品でも「対話」というものがフィーチャーされています。
これ以外にも面白い本はたくさんありましたが、キリがないですからこの辺にしておきます。
さて、本の良いところの一つは、世の中にたくさんあるということだと思います。
今回私が紹介したものが皆さんにとってイマイチでも、ご自分に合った本は必ずどこかにあります。
色んな本を読んで、ぜひそれを見つけてください。
そして良ければ私にも教えて頂けると嬉しいです。