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近代建築で古代エジプトを感じる
こんにちは。
工事部のSです。
あっという間に梅雨から夏へ変わりました。
これからどんどん暑くなっていきます。
なるべく日陰に、そして無理せず過ごしましょう。
前の話になりますが、2月に観覧してきた美術館のお話をしたいと思います。
神戸市立博物館で開催された「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」と兵庫県立美術館で開催された「ライデン国立博物館所蔵 古代エジプト展」を観に行きました。
どちらもネット予約で入場しました。
人数制限もされているのでしょうが、たくさんの方が観に来られていました。
最近そんな人ごみに入ることが無かったので、少し人酔いしてしまいました。
「ライデン国立古代博物館所蔵のエジプト展」では写真NGでしたが、「大英博物館 ミイラ展」では一部OKでした。
まずは「ライデン国立博物館所蔵 古代エジプト展」。
こちらでは12体のミイラの棺の立体展示、ヒエログリフを通じた古代エジプト人たちのメッセージ、ミイラのCTスキャンの映像があり、とても興味深いものでした。
この美術館は安藤忠雄氏の設計です。
安藤忠雄氏の建築らしいコンクリート打ちっ放し、滑らかに幾重にも円を描いているような美しい螺旋階段でした。
こちらは「大英博物館 ミイラ展」。
古代エジプトを生きた6体のミイラと棺や副葬品、日用品などが展示されていました。
役人、神官、既婚者女性、子供、若い男性、それぞれのプロフィール紹介と包まれたミイラと棺の展示がメインです。
そして「食」「健康」「音楽」「家族」をテーマにした数々の展示品がありました。
こちらでもCTスキャンによる健康状態や死因など解説がありました。
一体だけ棺が三層になっていて、一番奥の棺が色鮮やかでした。
2つの展示会共、内容は似たような感じでした。
しかし、ミイラにする際に取り出した臓器を入れるカノポス容器や小さな護符、首飾りなど当時のミイラ職人の知識や技術の凄さがうかがい知れ、とても感動しました。
「死後も同様の生活が続く」と考えていた古代エジプトの人々にとって、死とはどのようなものだったのか。
人々の考える死後の世界はユートピア的なものであったのか、それとも、生の世界の延長であったのか。
十分には理解しきれない部分もありましたが、古代エジプトの魅力を、少し実感できた様に感じます。