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北摂文化大学受講して
こんにちは。
設計積算部のTです。
タイトルの様に、北摂文化大学の講座を受講しました。
北摂文化大学とは、各界の著名人を講師として招き、幅広い知識を深めることを目的として開講された
一般市民抜向けの講座です。
第一期生ということで大学生気分を味わいながら見聞を広められたらいいかなぐらいに思って申し込んだのですが、様々な分野で活躍されている方々のお話は思っていた以上に面白く、自身の中で考えさせられること、気が付くことがたくさんあり、非常に有意義な時間でした。
その中の一節のほんの数分のお話ですが、今朝礼で輪読している「松下幸之助一日一話」に通じるものがあったので紹介します。
講師が海難事故にあった時の話で、ヨットが転覆し救命ボートを使って脱出しようとしたとき、救命ボート(筏)は一瞬で開くそうです。
緊急時に使用するものですから当たり前のことなのですが、それを嵐の中で使ったとき、開いた瞬間に風と波で飛んで行ってしまったそうです。
かろうじてボートのロープを握ったのですが、海の中ではロープが滑って、みるみるボートが離れていってしまいます。
相棒にボートを止めろと叫びますが、それでもすぐに手から離れどんどんロープが手から抜けていきます。
もうおしまいと思った時、ロープの最後に結び目が。
その結び目を掴むことができたのだそうです。
その結び目のおかげで助かった。
極限の状況で生死の境を経験したことで、自分が生かされていることに気が付いたのだそうです。
そのボートをつくる為、何人もの人が関わっています。
ボートを作っている人はあたり前に作っているのかもしれない。
結び目も当たり前のように作っているのかも。
でもその人たちのおかげで、今、わたしはこの場所で講義することができている。
そのボートを作ってくれてる人たちに、わたしが一生会うことがないかもしれない。
そう考えると、その時からわたしは、一生会うことのない人を思えるようになった。
一生会うことのない人たちに感謝することができるようになった。
皆さんも生涯会うことのない人たちの上に自分の生活が成り立っていることを思ってほしい。
そういうお話でした。
朝礼で松下幸之助さんの「平和のための前提条件」を読んだ時、この一節を思い出しました。
「真の平和というものをはっきり見きわめ、心からそれを切望するというような一人ひとりの意識革命が、一国の政治の上にも教育の上にも醸成されていくならば、求めずして平和は生まれてくると思います。」
朝礼でも日本から遠く離れた戦争のこと、日本でも約80年前大戦があったことが感想の中でありましたが、多くの人が生涯会うことのない人々に感謝することに気が付けば戦争はなくなるのではと思います。
毎日、食べることができる。
それを作ってくれている職業の人。
毎日働く上で使う道具を作ってくれている人。
生涯会うことがないかもしれない人たちに感謝することに気がつき、自分の生活の中に感謝することが溢れていることに気付かせてもらった講座でした。