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大阪の街のマメ知識
こんにちは。
工事部のOです。
当社は、大阪市内に本社がある為、公共工事・民間工事を問わず、大阪市内での建築工事を多く施工してきました。
その為、大阪市役所や管轄区役所に建築関係の書類を提出する事が多々ありますが、その中に『住居表示の届出』と言う書類があります。
これは、建物を新築や増改築したときに住居番号(土地の地番や、本籍表示とは異なります)を決定する為の手続きのものです。
それでは、住居表示、世間一般でいうところの住所の番号、はどのようにつけられているか、皆さんはご存じでしょうか。
大阪市住居表示実施基準というものがあります。
https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000252805.html
読んで字のごとく、大阪市内の住居表示実施基準が定められているものです。
何を基準に住所番号が付けられているかと言うと、『大阪城に近い街区の角を起点として、~』と、大阪城が基準となっているのです。
少し話が変わりますが、私が田舎から大阪へ上阪してきた時は、まだスマホが普及していませんでした。
土地勘のない私は、小さな地図を片手に自転車でグルグル市内を走っていた事を覚えています。
地図を持っていないときに頼りにしていたものは、『筋』と『通』です。
大阪市内は、道路が縦横に規則正しく交差した碁盤の目状に配置されています。
南北に走る道路は、『筋(すじ)』で、東西に走る道路は、『通(とおり)』と呼ばれます。
筋と通を頼りに、自分が南北か東西に走っている事を確認しながら移動の目安にしていました。
道に迷うと、とりあえず『筋』か『通』に出て、目的地までのルートを調べていました。
大阪市内の道路は大阪城に向かっている、東西を『通』としてつなぎ、街をつくる様に豊臣秀吉が考えたとのことです。
話は戻りますが、大阪市住居表示実施基準でも大阪城が基準となっていました。
気になるので大阪城天守閣の住所を調べてみると、「大阪市 中央区 大阪城1-1」となっています。
その名の通り、大阪の中心に位置するから中央区、というのですね。
もしかつてのお殿様が、天守閣から高層ビルが並び立つ今の大阪を観たときに、どう感じるのでしょうか。
少し不思議な気持ちになりますね。