当社の歩みは、戦前まで遡ることができます。後に初代社長となる森長享二は、今では珍しくなったセメント瓦の製造を手掛けていました。業況もある程度拡大してきていましたが、戦災によって製造設備の全てを失ってしまいます。
戦後の復興期において、建設の需要は数多くありました。1946年には現在の森長工務店の前身である森長工務所を創業します。しかし、創業当初から建設業の道を歩んでいたわけではありません。
森長享二は戦前の瓦造りの経験を生かして、屋根の補修工事などを地域の方達から請け負うところからはじまりました。そして、屋根補修工事から徐々に発展して、建設工事まで請け負うようになったのです。
1958 年に当社を設立し、それ以降本格的に建設業の道を歩き始めました。
日本も戦後の焼け跡から復興が進み、高度経済成長期に突入しました。経済が復調するにつれ、都市部への人口の流入が本格的になってきます。
そして、その受け皿となる住宅や学校など、公共事業の必要性が高まります。
しかし、当時の大手建設会社は、予算の少ない公共事業には余り関心を示さず、官公庁としても新たな公共事業の担い手を必要としていました。
こうした状況下で、補修を中心としていた当社も、公営住宅や学校等の新築工事が任されるようになっていきました。
この頃より、官公庁工事を柱として当社は成長 を始めました。
そんな中、初代社長である森長享二が退任し、森長堯熙が二代目社長に就任しました。森長堯熙は、社訓に『誠実』・『創意工夫』・『実行』の3本柱を掲げました。
万博景気に沸いていた当時も、低価格、短工期の官公庁工事に大変な苦労をしながら取り組み、その姿勢は官公庁から高く評価されました。
バブル崩壊を契機に、民間の建築投資額が急減を始めました。官公庁工事に参入する建設会社も増加したことで、競争が激化。当社も苦境の時代に入りました。
暫くは景気対策で維持されていた政府建築投資についても、96年をピークに、漸減を始めます。
当社は、森長堯熙の方針により借入金を抑制していたため、不況時も耐え得る体力がありました。
しかし、日本中が不況に陥っていく中、建設業界では、倒産・廃業するところが増加してきました。
このような状況下で、3代目社長として森長敬が就任します。
創業50周年を迎えて、ご支援くださった地元の皆様に、何か恩返しできることはないだろうか、という森長堯熙の思いが出発点となり、社会福祉法人旭長寿の森を設立。地域の高齢者の方達への支援を始めました。旭長寿の森は、その後も順調に業容を拡大し、現在では特別養護老人ホームを2軒、有料老人 ホームを2軒運営するまでになっております。
マーケットが縮小していく建設業界において、森長敬は、当社が行くべき道筋について、模索を続けていました。
そして、建設業界の2つの特徴に思い至ります。
すなわちフロービジネスであること、価格以外の差別化が難しいことです。では、その2つを克服するために何をすべきなのか。この思索の末に、打ち出されたのが、『安心と信頼』が軸となった現在の経営方針です。
この経営方針に従って、取り組んできたことが評価されて、2010年度に関西経営品質賞奨励賞を、2012年度に関西経営品質賞本賞を建設業界で初めて受賞しました。
『安心と信頼』を軸にした取り組みは、現在も続いております。当社はすべてのお客様の下に、『安心と信頼』をお届けしたい。
そして、当社に仕事をご依頼いただいたことをお喜びいただきたい、と心から願います。それがひいては当社の喜びとなり、更なる高みへ上っていくための力の源泉となるからです。
1946年 | 創業 |
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1949年 | 大阪府知事登録 |
1958年 | 株式会社森長工務店に組織変更(資本金1000万円) |
1972年 | 大阪府知事許可(般特―1)第1961号 |
1978年 | 代表取締役を森長享二から森長堯熙に変更 |
1987年 | 一級建築士事務所開設 |
1988年 | 宅地建物取引業者免許登録 |
1998年 | 代表取締役を森長堯煕から森長敬に変更 |
1999年 | 社会福祉法人旭長寿の森 設立 |
2001年 | ISO9001、2000認証取得 |
2006年 | 創業60周年を迎える |
2011年 | 2010年度関西経営品質賞奨励賞を受賞 |
2012年 | ISO14001認証取得 |
2013年 | 2012年度関西経営品質賞を受賞 |
2015年 | 本社社屋建替え |
2020年 | 2020年度日本経営品質賞経営革新推進賞 受賞 |