『ありがとう』の溢れる会社を創ろう
社員の仕合せと、
社員の仕合せを通じての社会貢献
「幸福」といっても、人それぞれ千差万別の考え方があろうかと思います。
しかし、これだけは確かだと言えるのは、「人様に支えられる」幸福であると考えています。これを『ありがとう』という言葉に表しています。
感謝し感謝されることによって人は幸福になる。自己価値をみいだすことができるのです。
本来、日本人は自分が属する組織の中で、その組織やその組織の人々に貢献することを、支え合うという意味での「仕合せ」と考えてきました。それが戦後、人の繋がりが希薄になるにつれ、本来分けることのできない筈の個人と組織を分けて考えるように変化してきました。さらにバブル期以降には、自分の得になるように上手に手を抜いて成果をあげることが褒め称えられる世相になってしまいました。
しかし、今でも人々が潜在的に求めているものは人と人との繋がりであろうと思います。
「『ありがとう』の溢れる会社」にするためには、当社に関わる人々(社員、顧客、ビジネスパートナー)が有機的な繋がりを持てるような会社にしていかねばなりません。
また、特に「信頼」と「安心」が差別化要因になる建設業の場合は、有機的な人間関係が必要となります。人間関係を育てるには時間がかかります。それだけに安定的な成長が最も相応しいと考えています。
また、「『ありがとう』の溢れる会社」創りのためには、社員の社会性と人間性を育むことが不可欠です。
社会性とは自分が「支えられている存在」であることを認識する能力です。言わば「おかげさま」を知る力です。人間性とは、自分も至らない存在であることを自覚し、相手の至らないところを許す力です。この力を育んでいくことが大変重要なことです。
顧客満足はほとんどすべての会社が言っていることだと思いますが、それが本物になるためには、最も近いところにいる会社の仲間を大切にできなければなりません。それができなければ、顧客満足はハリボテになってしまうと考えています。
今後もこれらの理念を更に徹底し、当社がめざす理想的な会社を実現していくよう社員各自の仕事観・人生観に根ざした取り組みにより社員満足と顧客満足を高め、あるべき企業風土を創り出して行きたいと考えています。
どんな企業であっても、会社を取り巻く社会のことを無視して活動し続けることはできません。自社の利益だけを追い求めて、公共に奉仕することを怠る企業は遅かれ早かれ事業を続けることが出来なくなるでしょう。企業にとって、利益以上にモラルが重要な時代になっているのです。
社会的なモラルが高い企業というのは、企業として社会で果たす役割を自覚している企業とも言えるでしょう。当社もそのような企業であることを目指して、建設という仕事を通じて社会に貢献していくことを任じています。特に建設業はその仕事において、騒音や振動など、地域に対して少なからぬ悪影響をもたらすという側面があります。だからこそ、より一層地域社会のお役に立つことが大切であると考えております。
現場作業において安心と安全に焦点を当てた活動は勿論のこと、ビジネスパートナーとの日々の工事現場清掃活動やBCPの策定、消防署への協力など、自社の経営資源を活用した活動を展開し、地域から信頼される建設会社を目指しています。
当社は、24時間待機体制を整えています。台風が接近してきた場合は、その規模や進路に等の状況により、24時間体制で待機し、緊急連絡網により対応可能な状態としております。また、お客様の建物に何か不具合があった際にも、即応できる体制を整えております。
近年、南海地震への危機感の高まりを受けて、建設会社に対しても震災対策において果たす役割への期待感が高まっています。そのため災害、事故等が発生した場合に備えて、地域のみならず、当社で働く社員、その家族、施工協力会社やお客様の安心と安全を守る仕組み(事業継続計画:以下BCP)を策定しました。
当社の施工協力会社と協力して、社員やその家族の安否確認、地域の復旧作業や施工中物件の早期再開と品質管理、自社施工物件の被害状況確認と得意先の復旧支援をマニュアル化しております。また、定期的に、施工協力会社も一緒になって、マニュアルに従った訓練を行い、マニュアルや対応速度を継続的に改善していく体制を作っております。
またこれに伴って、現場でも緊急時に対応できるように、現場社員が中心となって職方と一緒に、定期的な防災訓練も実施しております。
本社所在地周辺の道路を、社員によって清掃する活動を実施しております。同様に、各工事現場周辺の清掃についても、社員と施工協力会社が一体となって実施しています。
これは地域へのご恩返し・感謝の意味もありますが、清掃する者自身の気持を新たにする効果も期待して行っております。
当社では特に公共工事を施工する場合に、地域の小学生や幼稚園児、保育園児らが建設業に触れる機会を持つことを目的として、見学会の開催を推進しています。
見学会は園児たちの家庭に、建設現場への理解を深めていただき、安心感を持っていただくことにも繋がります。そして、将来的には子供達の中から新たに建設業界を志す人が育ってほしいという願いも込めて開催しております。
当社は地域の防災支援の一環として、消防署への訓練場の提供も行っています。
火災やその他の災害が発生した場合、消防員は建物を破壊して進入する必要がありますが、その実地訓練は建物を破壊してしまうため、なかなか行う機会が少ないそうです。そのため、当社は解体のご依頼を頂いた際は、解体作業の着手前に消防署に連絡し、実地訓練の場を提供することとしています。